粘膜治療術イノベーション

病気の治療のためによく病院で打ってもらう“静脈注射”や“筋肉注射”と同じような治療感覚で粘膜に直接注射を打つ、いわゆる“粘膜注射”は、粘膜に関わる病気の治療として決して不可能な話ではないと考えられます。
しかし皮膚や筋肉に比べて組織構造的に遥かに脆弱な粘膜は、通常では直接な注射治療がなかなか実現しにくい一面があります。

“粘膜注射”のメリットは、「単に粘膜に注射するだけ」という“手軽さ”にあると言えましょう。
たとえば風邪をこじらせて体調がすぐれないときに、たくさんの薬を飲むよりも一本の点滴注射を打つことによって、病気が早く治った経験は誰しもお持ちのことと思います。
消化や吸収の過程に左右されやすい内服薬よりも、注射にて薬液を組織内に直接移行できる“粘膜注射”は、当然ながら服薬よりもより一層高い、かつ即効性のある治療効果が期待できます。

この注射行為自体の簡便さと、注射後の治療効果の発現の速さ、確かさに注目し、簡単かつ安全に粘膜の治療にも応用できるように考案・開発されたのが、当院オリジナルのいわゆる「AlleGO療法」です。

もちろん注射の際には、ほとんど“無痛”の状態で行われます。 また、この「AlleGO療法」では、当院の従来のレーザー手術や口腔咽頭粘膜の形成手術などによる火傷や切開などのダメージは与えず、ほぼ無傷の状態のまま確実に粘膜の治療効果を得ることができます。
これは本治療の最大の革新とも言えます。特に“花粉症”“アレルギー性鼻炎”や“後鼻漏”などの粘膜疾患に対して、一回にごく少量の注射液を打つことにより、症状の軽減がみられます。