|AlleGO療法とは|AlleGO療法によるアレルギー性鼻炎の治療法|アレルギー性鼻炎の治療の比較|
AlleGO療法とは
「AlleGO療法」による鼻・口腔・咽頭粘膜の治療術は、これまでの外科的治療の常識とは全く異なり、メスによる観血的な切除、機械による物理的な焼灼、および薬物による化学的腐食などの方法に一切頼りません。単なる一本の粘膜注射によって、従来の治療法より遥かに安全、かつ効果的に鼻・口腔咽頭粘膜の整形、および機能の是正が得られる方法です。
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「AlleGO療法」は2003年にDr. 呉 によって考案されたものであり、今までに莫大な基礎研究のデータと数多くの臨床治験の実績を通して、その安全性と即効性、ならびに 持続性が確認されています。
現在世界数十ヶ国の国々に特許出願されており、その内すでに日本を含め数カ国の特許を取得しています。(特許取得国:日本(複数)、オーストラリア、カナダ、韓国、台湾、中国)
その最大の特徴は、高い組織収縮効果を持つ既存の医薬品を利用して、特殊な方法にて鼻・口腔・咽頭粘膜に注射することにあります。
それにより、優れた粘膜の治療効果、すなわち粘膜の病的変化による不自然な形を整え、さらに粘膜の生理的な働きをも回復させる効果が得られます。
正に粘膜の“形状美”と“機能美”を同時に限りなく取り戻せる、画期的な治療法です。
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詳細は、別欄の「AlleGO療法のご案内」や「治療の流れ」、「治療の症例」などをご参照いただきたいのですが、そのあらましは以下の通りです。
つまり「AlleGO療法」の最大の“特長”は種々の原因、たとえば炎症、過敏反応などにより腫脹や変形、変性した鼻粘膜を、ほとんど傷を付けないままに本来の正常な形や大きさに復元することにあります。
そのため、例えば“花粉症”や“アレルギー性鼻炎”や“後鼻漏”の場合、鼻粘膜の無用な損傷や破壊は生じないため、鼻粘膜自身の美形化が得られるのはもちろんのこと、粘膜の本来持つべき除塵、浄化、防御などの生理作用も温存されることが期待できます。
そして、同時に花粉、埃、ダニなどのアレルギーの誘発物質に対する異常反応も軽減され、引いては鼻炎症状への改善効果も得られるという構図です。
従来の外科的処置に比べ、鼻粘膜にとって大変“優しい”治療と言えましょう。
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また、病的炎症反応はないものの、形状的に異常に大きく発達した口蓋垂や軟口蓋粘膜の肥厚や過大に起因する、“いびき”および“閉塞性睡眠時呼吸障害”の場合は、一般外来でも簡単かつ安全に粘膜のボリュームを落とせる「AlleGO療法」の効能は大きいと考えます。
「AlleGO療法」は、極めて軽い身体負担で余分な口腔咽頭粘膜を整えられる審美的効果と、いびきや睡眠時呼吸障害が軽減される機能的効果の両方を日帰りにて実現できるため、治療メリットは非常に大きいと考えます。
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数年来すでに多くの症例を通して、確たる実績を積み重ねてきたこの「AlleGO療法」は今もさらに磨かれ続けており、その良さを花粉症やアレルギー性鼻炎を始め、種々の肥厚性粘膜疾患などで悩む方々、また“いびき”および“閉塞性睡眠時呼吸障害”でお困りの多くの方々に是非知っていただきたいと思います。そして実際にこの療法を体験することにより、症状の改善のみならず、生活品質の向上にも繋がる真の“生活美”をも獲得していただけることと信じるところです。
AlleGO療法によるアレルギー性鼻炎の治療法
従来のアレルギー性鼻炎の治療法
当院でも従来行われていたアレルギー性鼻炎の三大療法として、薬物療法、免疫療法および手術療法がありますが、それぞれ欠点と利点を持っています。
- 1.内服薬や点鼻薬などによる薬物療法
- 最大の利点は手軽さにありますが、効果の持続時間は数時間から一日ほどになります。
また、毎日の服用や使用が必要となります。
あくまでも対症療法ですので、半永久的な長期投与が必要ですので、抗アレルギー剤特有の眠気やステロイド製剤による全身の多彩な副作用、たとえば消化性潰瘍、神経内分泌系障害などが往々にして治療の妨げとなります。
- 2.免疫療法
- 現在アレルギー疾患に対する治療法の中で、唯一根本的な治療になり得る可能性があること自体が最大の魅力です。
しかし、最低でも3〜5年間以上治療を継続が必要であること、花粉症に対して効果が低いこと、アナフィラキシーショックを誘発する恐れがあるため、一般病院ではなかなか気軽に治療を受けられないことなどが大きな欠点と言えます。実際WHOもこの療法をアレルギー疾患の第一選択治療としていません。
- 3.手術療法
- 最もストレートな治療効果が得られるのがこの治療の最大の特徴です。
薬物療法よりも確実で、ある程度の持続的効果が得られ、また免疫療法のようにアナフィラキシーショックのリスクも伴いませんので、理論的には費やされた時間や労力を含めた治療投資と実際得られる治療効果との間のバランスが一番とれた方法となります。
欠点としては、大事な生粘膜に直接傷をつけるため、術後様々な鼻腔粘膜の形態学的、組織学的合併症や後遺症を引き起こしかねませんので、現在では重症例以外にはあまり推奨されていません。
AlleGO療法によるアレルギー性鼻炎の治療法
- 治療は容易かつ安全で、しかも侵襲性が極めて小さいため、日帰り処置が可能です。
- 異常に増大、肥厚した粘膜に対して、確実な収縮減量および整形効果が得られます。
- 必要以上に粘膜構造体の破壊や損傷を来たすことが少なくすみます。
- 粘膜に対する機能的な改善効果と外見的な審美効果を兼ね備えています。
- 処置後の療養期間は従来の外科的治療よりも遥かに短縮できます。
- 粘膜の“形”や“病状”の改善策の有用な治療手段となります。
- 治療後の具体的な臨床関連事項は以下のようになります。
- 痛み:注射時に見られるが、注射後はすぐに治まっていきます。
多くの場合、鎮痛剤は1回〜数回の服用で済みます。
- 出血:ほとんどの場合、処置中・処置後ともに少量の程度で済みます。
- 鼻・口腔内感染:ほとんど見られません(抗生剤投与も基本的に不要です)。
- 摂食障害・言語障害・呼吸障害:ほとんど見られません。
- 日常生活の支障度:基本的にありません。
- 速やかな粘膜病状の改善により、薬物使用への依存度は確実に軽減されます。
新開発された“AlleGO療法”は手技的には外科的治療の範疇に入りますが、治療の性格や簡便さはむしろ薬物療法に近いものがあります。
最大のメリットは、従来の手術療法に比べて大事な粘膜に全く傷を付けることなく、ちょっとした薬を飲む・鼻内に点鼻薬をさし入れるといった感覚で極めて簡単な方法で治療を行うことができます。
粘膜の後遺症や合併症の心配が少ないのはもちろん、効果の面においても頻繁な照射を必要とされるレーザー手術に比べて1〜2回の処置で従来の治療法同等以上の効果が期待できることも大きな特徴です。
また、施術後は症状の改善につれて薬物治療の利用頻度などが大幅に軽減されることが見込められます。
但し、免疫治療と違って根治療法にはなりませんので、症状に応じて1年〜数年以内に再度追加注射を行う必要がある場合があります。
アレルギー性鼻炎の治療の比較
治療方法の比較
治療方法 |
時間的
負担 |
経済的
負担 |
身体的
負担 |
有効性 |
内
科
的
治
療 |
原因療法 |
|
● |
○ |
● |
◎ |
対症療法 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
その他 |
- 生活指導(抗原の除去や回避など)
- 自律神経訓練法・温熱療法
|
● |
◎ |
◎ |
● |
外
科
的
治
療
法 |
神経切断術 |
|
◎ |
◎ |
● |
◎ |
鼻粘膜手術 |
|
◎ |
◎ |
● |
◎ |
|
◎ |
◎ |
● |
◎ |
- 粘膜焼灼凝固術:化学剤手術、
電気焼灼手術、超音波凝固子手術、
レーザー手術など
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◎ |
◎ |
● |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
※当院で行っている従来の治療法と比較しています。
時間的負担:治療効果の発現や維持のために費やされる所要時間
経済的負担:長期の投薬や通院にかかるための経済面の負担
身体負担:薬物の有害性および治療自体やその後遺症、合併症などの身体に及ぼす悪影響
費用負担の比較
AlleGO療法 |
AlleGO療法の施術コースは保険適用外ですので、すべてが自費負担となります。
※ |
ただし、前回の治療から一年が過ぎた場合は、治療コースが初回注射から再スタートすることとなります。 |
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レーザー |
基本的に保険診療の適用となります。
例えば、3割負担の方の場合は両側の焼灼で、一回につき、大体6,000円(税込)前後になります。それを5回連続照射を必要とすると、概算上約30,000円(税込)前後になります。
また診察料、処方せん料、薬剤費、術後処置は別途必要となります。 |
その他の主な手術 |
保険診療の適用となります。
- 鼻中隔矯正術: 通常入院手術が必要となりますが、当クリニックでは変形の度合いの応じて、日帰り手術を行うことができます。3割負担では、約17,000円(税込)になります。
- 粘膜下下甲介切除術(片側): 3割負担では、約8,000円(税込)になります。
- 鼻茸摘出術: 3割負担では、約18,000円(税込)になります。
※ |
ただし、診察料、処方せん料、薬剤費、術後処置は別途必要となります。 |
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※ 当院での治療法となります。目安としてお考え下さい。
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