|AlleGO療法の治療について|AlleGO療法の流れ| |注射に関する注意事項|注射後および予後について|
AlleGO療法の治療について
AlleGO療法の方法
- 原則上座位で、すなわち診察椅子に座ったままの姿勢で行います。
- 基本的に安定鎮静剤による前処置は不要ですが、心身の高度な緊張感を和らげるために、筋肉注射を施す場合があります。
- 一般の鼻処置後、麻酔液を浸み込ませたガーゼを鼻腔内に数枚詰めて入れます。約10分前後の鼻粘膜表面麻酔を行います。
- 続いて、麻酔液を直接粘膜内に注入し、鼻粘膜深部麻酔を行います。
- 鼻粘膜の無痛状態が確認されてから、微量の治療用薬液を鼻粘膜内に注入します。
(数十分もかかる麻酔の過程に比べて、本治療の注射時間はわずか1〜2分程度で済みます。)
- 注射中は多少違和感を感じる場合もありますが、ほとんど痛みを伴いません。
- 注射後は粘膜表面の針穴より、少し血が滲んできますので、15分程度鼻腔内に綿花を詰め入れて、圧迫止血します。
- さらに待合室で約30分経過観察してから、すべての身体様子が宜しければ帰宅可とします。
※以上の治療全過程は通常約2〜3時間を要すのみで、基本的に入院の必要はありません。
日帰り注射の特徴
- 局所麻酔:身体負担の高い全身麻酔をかけなくても、ほとんど痛みを我慢せずに治療を受けられます。
- 入院不要:局所粘膜への注射処置だけですので、その日に帰っていただくことが可能です。
- 短時間:麻酔を除く実際の治療注射の正味時間はわずか1〜2分間で終わります。
- 開放創なし:針穴の跡以外は粘膜表面全体はまったく無傷のままですので、術創を縫合したり、鼻内をガーゼでギュウギュウとパッキングする必要はありません。
治療の時期
- 通年性のアレルギー性鼻炎、および血管性運動性鼻炎や慢性肥厚性鼻炎などの方に関しては、特に時期を問う必要はありません。
- 花粉症のような季節性のアレルギー性鼻炎の場合は、基本的に全シーズンを通していつでも施術が可能ですが、予防効果を期待するのでしたら、できましたら花粉が飛散する1〜2ヶ月前の施術を強くお勧めします。例えば、スギ花粉症の場合は、例年遅くても一月の終わり頃から二月の上旬頃までに施術しておきたいと考えます。
AlleGO療法の流れ
AlleGO療法をはじめ、すべての外科的治療は完全予約制となっております。予約の仕方は次の通りです。
予約
- 電話予約:初診日の予約をとっていただくことができます。治療費のお問い合わせも承ります。
- 治療費の概要:治療費のあらましはお気軽にお問い合わせください。詳細につきましては一度初診された上で、確実にご提示できます。
初診
- 初診カウセリング:診察を行った上、具体的な治療内容や方針について説明を行います。
- 一般耳鼻科の診察:必要に応じて前鼻鏡や鼻咽腔ファイバースコープなどにて、鼻の疾病に対するスクリーニングを行います。例えば、鼻炎以外に鼻腔形態の病的変化や他の隠れた病気の有無についてチェックします。
- 血液検査:必要に応じて全身状態、特に糖尿、肝障害、出血素因などを持つ基礎疾患の有無に対するスクリーニングを行います。特に、アレルギーの原因がまだ特定されていない場合は、治療方針や予後経過を把握するためにアレルギー検査は必要となります。
- 精密検査:当クリニックにはCTやMRIなどの設備を持ち併せておりませんが、必要に応じて当日に近所の検査センターでの依頼撮影は可能です。
再診
- 初診時の検査結果に基づき再度カウンセリングを行った上、最適な治療方法を決定します。
- AlleGO療法の治療手順に関しては、AlleGO療法の方法の欄をご参照ください。
- AlleGO療法以外の治療に関しては、別途にて説明いたします。
三診以降
- AlleGO療法後は特別な事情を除き、原則上一週間後に再々診といたします。それ以降は症状の改善度合いにもよりますが、約1回〜数回の通院で治療を終了いたします。
- アフターケアとして、治療効果を最大限に維持できるように柔軟に対応させていただきます。また鼻の養生についてもご相談を承ります。
注射に関する注意事項
持参品 |
施術当日は、健康保険証、診察券・施術承諾書などをお持ちください。 |
服装・着替え |
できるだけ軽装でお願いします。またアクセサリ、入れ歯、コンタクトレンズなどは事前に外してください。着替えは基本的に不要ですが、汗や汚染物の付着などにより、その必要性が生じる場合も想定されますので、できましたら着替えるものを用意していただいた方が無難です。 |
食事・トイレ |
当日は施術の4時間前までは絶食を、2時間前までは絶飲(水、お茶、スポーツ飲料すべてを含めて)していただきます。
施術後は約3時間経過すれば、再飲食が可能となります。
また、施術前までには必ずトイレを済ましておいてください。 |
常用薬 |
とくに、止血を妨げるアスピリン系の薬や降圧薬などを常用している場合は、服用の継続について必ず事前に医師と相談しておいてください。 |
付添人 |
患者様ご本人の精神面のサポートおよび施術後の帰宅の安全のために、できましたらお願いしたいと思います。 |
固定・遮眼 |
施術中は不慮の事故を防ぐために、頭部の固定および眼帯による目線の覆いが必要となります。 |
声の掛け合い |
施術中は何か異常を感じるようでしたら、常にお互いに声を掛け合いましょう。 |
運動・お酒・煙草 |
不慮な出血や刺激を避けるため、施術後一週間の間はできる限り激しい運動、および煙草、お酒は控えめにしてください。 |
注射後および予後について
注射後について
- 注射後、粘膜の一時的な反応性腫脹により、1日〜数日間は、かえって鼻づまりが強くなることがありますが、通常の点鼻薬などにて症状を抑えることが可能です。
- また注射後、鼻の中に多量のかさぶたがこびり付くことは極めて少ないので、一般の外科的治療よりかなり早い段階(1日〜数日以内に)から自力で鼻が通るようになります。
- 注射を打つことによって、平均して鼻炎の三大症状である、鼻づまり、鼻水、くしゃみは概ね9割ほど一週間以内に明らかな改善効果が見られます。
- 注射後は、疼痛はほとんどありません。出血も多くて滲む程度ですので基本的に特別の手当ては不要です。
- 日常生活に関しては、注射を行った当日は入浴やスポーツを控えて頂く以外に、特別大きな制限はありません。また、翌日以降はいつも通りに生活していただけます。
- 万が一発熱や出血、気分不快などがあった場合は、随時クリニックへご連絡ください。
- 治療後の症状の軽快に伴い、常用薬の使い方や用量の調整などにつきましては随時柔軟に対応いたします。
予後について
- 効果は個人差があるものの、数年間の持続性が得られます。
- 根治治療ではありませんので、症状はいくら改善したとは言え二度と病気が再発しないことを意味するものではありません。治療後の軽快した状態を如何に長く維持できるかは、普段のケアや体調管理がとても大切です。また体質改善の手助けの意味合いも含めまして、注射後に保存的治療も上手に利用すると、よりよい予後に繋がるものと考えらます。
- またレーザー治療と同じく、繰り返し行なうことができますので、症状が悪化し症状のコントロールが困難に陥るようでしたら再注射を行なうことも可能です。
- なお、治療回数を重ねていくうちに再発しにくくなり、再発するまでの期間が長くなる傾向があります。
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